契約結婚で不倫を公認しよう

普通、結婚すれば、配偶者以外の相手と関係（肉体関係）を持てば、不貞行為として離婚の原因となります。
実際、世間の耳目を集める芸能人の不倫と、その結果の離婚などはこれに当てはまります。
普通の人の離婚の原因も夫婦のどちらか一方の不貞行為が原因です。

しかし、不貞行為は離婚の原因ですが、それは相手を裏切る行為だから「不貞」なのであって、配偶者以外の相手と関係を持つことが裏切りに当たらないなら、不貞行為にはなりません。

契約結婚を知っていますか？

かつてはお見合い結婚が一般的でしたが、現在は、互いに愛し合った男女が結婚することが一般的になりました。
だから、配偶者以外の相手と関係を持てば不貞行為で、離婚の原因となるのは説明したとおりです。
しかし、結婚する際に一定の内容の「契約」を結んでいれば、不倫が不貞行為とならないのです。

それが「契約結婚」というものです。
つまり、結婚する前に「契約」を結んでおくのです。
その内容はどんな内容であってもかまいません。
もちろん、契約できる内容は、結婚する予定の男女の間でよく話し合って合意できた内容に限られます。

実は、契約結婚は特別なことではなく、例えば、夫婦が住むことになる家の代金を二人で支払う、生活費は折半する、なども立派な「契約」です。
あるいは、セックスは月何回、という内容であっても「契約」となります。
ただし、普通はこれらの内容をいちいち書面にしないので、それを「契約」と意識することがないだけなのです。
当事者の認識はせいぜい「約束」というものだが、約束とは契約のことです。
したがって、本来なら、それらの約束をどちらかが守らなかったときは「契約違反」、すなわち離婚の原因となります。
ただし、当事者の認識が「契約」ではないので、約束を破ったくらいにしか考えませんから、普通はそれだけで離婚することはありません。
夫婦関係は冷え切っているでしょうが。

その人妻が交わした契約は

「契約」というものは、どんな内容であっても当事者が合意する限り有効となります。
もちろん、犯罪に属する行為を契約の内容とすることはできません（夫婦間の契約で犯罪に属するもの、というのは容易に想像できませんが）。

したがって、本来なら不倫は不貞行為であって離婚原因となりますが、もし仮に契約で「不倫をしても離婚しない」という内容を合意していれば、その夫婦はいくらでも不倫できることになります。
そんな契約だと何のために結婚するのかという疑問を生じるでしょうが、理屈の上では可能です。

そして、出会い系で考えれば、男が掲示板で探すべき人妻は、不倫オッケーの契約を結んでいる人妻ということになります。
その女性との不倫は、つまり夫公認なのです。
つまり、思う存分その女性との関係を楽しめるということです。

ただし、その人妻の不倫相手の男のほうが自分の配偶者と不倫可の契約を結んでいないと、自分の家庭が崩壊することになるのは気を付けたいところです。

これもまた夫婦の形か

世界的にはLGBTの結婚が議論されている中、日本では、LGBTの結婚が実現する前に、自由な結婚の形として、今後不倫が不倫でなくなる時代が来るのかもしれません。
しかし、自分が不倫するのはいいのですが、配偶者の不倫を禁止する契約を結んでおかないと、配偶者のほうが遊んできそうで怖いですね。
そんな一方的な内容の契約に合意する女性がいるとは考えにくいのが難点ですが。