大切に育てる埼玉県オリジナルの野菜
販路を確保して美味しさを知ってほしい


湯澤 芳雄さん

埼玉県オリジナルの丸系八つ頭を育てる湯澤さん。里芋の一種である八つ頭は、子孫繁栄をあらわし、末広がりの「八」がつくことから縁起物としておせち料理にも利用される。しかし、親芋と子芋がくっついたいびつな形で、皮剥きに手間がかかるのが難点だった。「八つ頭はホクホクして食べたらおいしいけど、ゴツゴツして皮が剥きづらい。これは丸いから皮が剥きやすくて料理がしやすいんだよ。」俺が料理するわけじゃないけどと笑いながら、煮っころがしがいちばん好きだと教えてくれた。

土づくりは牛ふんや落ち葉を混ぜたりして工夫しているという。「自然相手のことだから、なかなか思うように言うことは聞いてくれないからな。肥料をあげて、水をあげて、手をかけて。本当はもっと葉っぱが生き生きしているんだけど、今年は梅雨が開けて急激に日照りが続いちゃったから、耐えきれなくて葉がほとんどやられてしまった。寒さに弱いから、春でも早い時期は遅霜にやられる可能性があるし、収穫してからも保存が大変。掘った後も、上の茎や葉っぱを全部取って丸く整えて乾燥させて、結構手間がかかるのよ。」と愛おしそうに畑を見つめた。

大きいものだと約1.8kgほどにもなるという丸系八つ頭はまだ出荷量はさほど多くないものの、今後の普及が期待されている。「この辺りはほとんど個人販売だから、直売所だけじゃ仲間内の競争になってしまう。生産者にしてみれば、一生懸命作ったのはいいけど売れないんじゃなぁ。たくさん作っても販路がないのが課題だな。販路が確保できれば、生産する側は幸せだよな。」


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