自然にはやさしいが、人間には厳しい不耕起栽培
『美味しい』と味で勝負できる野菜を目指したい


金塚 竜さん

サラリーマンから20年前に就農した金塚さん。「父親の実家が茨城の農家で、そこの跡を継ごうと思って農業の研修をはじめました。小川町に来ることになったのは、地元の図書館で金子さんの本を偶然読んで、僕の大学の先生と縁があることを知って、これは行くしかない!と。実家が埼玉の志木で近いのと、両親がスキー好きなので、関越沿いで行きやすいというところも決め手になりました。」


金塚さんが行っているのは炭素循環農法と不耕起栽培。不耕起栽培とは、文字通り田畑を耕さずに作物を栽培する方法だ。「いまは苗を作って植える野菜は不耕起栽培、小松菜やにんじんなど、細かい種を撒くものは耕して育てるようにしています。土ができてきたらだんだんと不耕起に。なるべく不耕起で、どこまで規模を広げられるか試行錯誤しています。将来的にはすべて不耕起栽培でやりたいですね。今は試験的にニワトリを30羽ほど飼って、草の管理を手伝ってもらっています。ニワトリは引っ掻く力がすごい。1日中歩き回って泥をかき分けてくれるので、だんだんと雑草が生えてこなくなる。いずれは100羽ぐらいにして、老後の農業を楽にしたい!ヤギも飼いたいと思っているんだけど、まだ実現はできていません。」と楽しそうに笑った。「不耕起栽培は手間がかかるし、自然にはやさしいんだけど、人間にはなかなか厳しい。この辺りでは不耕起栽培はあまりやっている人がいなくて、情報共有ができずに技術力が上がっていかないのが課題。やりたいという人にはどんどん自分のやっていることを教えるし、やりたい人を増やして、技術力が上がっていけばいいなと思います。」

農業をやっていて一番嬉しいことを尋ねてみると「やっぱり『金塚さんの野菜が美味しいね』と言ってもらえること。一生懸命育てているけど、自分の野菜が美味しいかどうかというのは、正直自分ではよく分からない。だから、美味しいと言われると、ヨシッと思います。これまでやってきたことがうまくいっているなと感じられる。有機栽培ということだけを売りにするのではなく、味で買ってもらえるというところを目指したいですね。」


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